「火怨の蝦夷、阿弖流為音頭」 (交野節)


美谷川会 美谷川  菊若 

 

河内の国に 命とどめし 

陸奥の英雄 阿弖流為の 

気高き心 披露せん 

 

数を頼みの 朝廷軍 

地の利を生かす 蝦夷軍 

その棟梁の ものがたり 

 

蝦夷の棟梁 阿弖流為様は 

蝦夷の誇り 守るため 

戦に一度も 敗れない 

 

軍師の母礼 忠臣、飛良手 

ひとつになって 阿弖流為が  

朝廷軍を うちやぶる 

 

陸奥を平和に 導くために 

阿弖流為様が ただ一人 

ヤマトにはむかう 悪となり 

 

蝦夷の長は 朝廷軍と 

和議を対等に 結ばれし 

平和なときを もたらした

 

阿弖流為は悪を 演じきりまして 

田村麻呂に 降伏す 

その他の兵は 許された  

 

阿弖流為、母礼は 都で詮議 

枚方の地 ここ宇山 

のこぎり引きで 晒し刑 

 

二十余年に わたる戦で 

多くの蝦夷 朝廷の 

兵士の多くが 亡くなった  

 

田村麻呂は 鎮魂のため 

清水寺を 建立し  

国の安泰 もたらした 

 

この牧野でも 有志が集い 

阿弖流為、母礼の 鎮魂を 

願う塚が まつられる 

 

蝦夷の英雄 阿弖流為様の 

気高きこころ 後世の 

若者たちの みちしるべ  

 

 

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